髪・化粧

日本の美しさは、目立たせることではなく、調和の中にあります。
ヘアメイクも同じく、ただ装うのではなく、心と姿を整える所作として捉えています。

まるで茶道や書のように、静かな準備のひとときが、撮影の時間への橋渡しになります。
控えめで凛とした美しさを大切にしています。

江戸時代の女性たちは、髪を結い、白粉で肌を整え、自身を清め、周囲に敬意を示すために身支度をしていました。
その精神は現代のヘアメイクにも息づいています。

派手さではなく、肌の質感や血色感を大切にした、上品で自然な仕上がりを心がけています。
そこには、「余白に美が宿る」という日本独自の美学が宿っています。

私たちは、世界中のさまざまな肌の色・質感、目の色、髪質を持つ方々をお迎えします。
経験豊富なヘアメイクアーティストが、お一人おひとりの個性を活かしながら、着物の美と調和するスタイルをご提案します。

本格的な和装でも、どなたでも安心して楽しめるよう丁寧に対応いたします。

ヘアメイクの時間は、単なる準備ではありません。
心を落ち着かせ、自分を整え、今という大切な瞬間へ向き合う“はじまり”の時間です。

丁寧に髪を結い、肌を整えるその過程は、日常から非日常へと気持ちを切り替える特別な時間。
その後に写される1枚には、その静かな余白が息づいています。